家庭でできる合気道
合気道って家でできるの?
今日も読んでくださりありがとうございます。じんです。
今日は記事を読んでいる方から「家でできる合気道の練習法を知りたい!」というコメントが届きましたので、家庭でできる合気道の練習方法について話そうと思います。
「いや、相手がいないとできないんじゃないの?」
「いや、誰に技かけるん?笑」
という声もあるかと思いますので、今回は「一人の時」と「二人の時」での合気道の練習方法をいくつかある中から一つずつ挙げておきます!
合気道の練習とは
まず初めに「合気道の練習とは?」という部分から見ていきましょう!
合気道とは本来複数人の相手の力を利用して技をする武道ですが、ではその練習は稽古でしかできないのか、と言いますとそれは少し違います。
どのような武道や競技であれ、まずは一人で練習をすることが基本ですし、それができなければ技術の向上はできません。
「実戦は複数人が相手なのだから、複数人でやるのが基本じゃないの?」
と思った方も多いのではないでしょうか?
では質問です。野球選手は9人揃わなければ練習はしないのでしょうか?
それは違いますよね?
毎日個人が素振りの練習をし、一人の時は壁に球を投げ、二人の時はキャッチボールをするように、合気道家も日々道場以外の場所で励む必要があります。
確かに相手を飛ばしたり、投げるような感覚や痛い思いをすることはありませんが
そうではなくとも、合気道の練習と言える練習はできます。
それでは実際にどのような練習方法があるのか見ていきましょう!
自主練習(一人のとき)
一人の時は基本的に相手のことを感じる練習というのはできません。
ですが、モノを効率よく動かす練習ができます。
これは合気道をいくらかしている人なら分かると思いますが、合気道ではどうしても自分より体重の重い方や力の強い方(まったく動かない方)を動かさなくてはならない場面があります。
そこで、むやみに自分が力を入れて引っ張ろうとすると相手の力に負けてしまって、やりすぎるといろんな個所を痛めます(かくいう私も実は今手首を痛めております)
では重いものはどのように動かせばよいのでしょうか?
それは誰もが答えを知っていますし、実際にしているはずです。
小学校の時、大掃除のときにロッカーを移動させた経験はありませんか?
(ちなみに僕はありません)
こんな時、皆さんは無意識のうちに体の前で押して動かしたはずです。
それは一体どうしてなのでしょう?
脳で一度「体の中心で押すと重いものを簡単に動かすことができるからそうしよう!」と考えていたでしょうか?
いいえ違います。
これは、体が「体の中心で押すと重いものを簡単に動かすことができる」ということをどこかで覚えてしまっているので、何も考えずとも無意識に体がそういう動きをしてしまうのです。
この感覚があれば、人の体だって簡単に動かせるようになります。
「じゃあもうできてるじゃん」「結局一人で何を練習したらいいの?」
分かりました。教えましょう!
なるべく力をかけないで重いものを動かしまくってください。
すると、体が勝手にいろんな効率のいい動かし方を覚え、稽古の時に重さを感じたらすぐに体が動かしやすい方向を見つけてくれます。
これを合気道では「間合いを見つける」と言います。
「ここなら絶対に負けない」というポジションを「間合い」といい、これを日々考えることが合気道上達の近道です。
例えば、「スマホを一番軽く持つ方法ってどうだろう?」とか
「お米の袋ってどう持つと一番力入れないで持てるんだろう」とかを考えてみてください。
それだけでぐっと合気道の感覚を身につけることができるようになりますよ。
あなたとスマホの間合いはきちんととれていますか?
自主練習(二人のとき)
では次はお近くにいる方(未経験者)と二人でする場合の練習方法を話していきますね!
こちらは一人の時とは違って相手の力を感じることができます。
そこで、二人とも立った状態で力いっぱい相手に腕を握ってもらいましょう!
(手加減をさせてはいけませんよ!)
さあ交差持ちか、順手持ちか、はたまた両手を持たれてしまったでしょうか?
この状態からうまく逃げる方向を頑張って探してください。
合気道が苦手な方はこの「強く握られる」ということに抵抗がある方が多いです。
「逃げれられない」という気持ちが先行してしまって体がこわばってしまい、いつもできている柔軟な動きが思うようにできなくなっているのです。
合気道でまず大切なことは心が「リラックスできているかどうか」です。
身体がこわばってしまう人は、まずは弱く握ってもらった状態で逃げられる方向を探して、そこからだんだんと強く握ってもらって、強く握られることに慣れることから始めましょう!
そして次はどれだけ握られても冷静に、どうすれば逃げられるのかを考えましょう
二人とも立っているのです。なにも棒立ちで練習する必要はありませんよ。
必要なら「当て身」をいれてもいいかもしれませんね。(怒られても自己責任でお願いします)
どの状態でも相手の手を離すことができればきっと心に余裕ができるはずです!
するとのびのびとした技ができますし、前述した「間合い」に入りやすくなります。
ぜひトライしてみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「間合いを見つける」練習に重点を置いて一人の時と二人の時のそれぞれ一つずつ合気道の練習方法を挙げさせていただきました。
他にも四教のつぼの見つけ方や、足の運び方、木剣の振り方など多くの練習方法がありますが、そちらはまたの機会に。
何かご質問・要望等がありましたら、お気軽にお尋ねください。
さあ自宅でも合気道をサボってはいけませんよ!
日々体は老いていきます。今日は明日より体が動かないものです。
イメトレでもいいので少しずつコツコツと。
それではまた明日!